テレビ東京カンブリア宮殿にドワンゴの川上氏登場 企業

昨日(2012/5/24)のテレビ東京 カンブリア宮殿はドワンゴの川上氏がゲスト。
かなりおもしろい放送でした。
放送終了後、サイトにアップされている動画もみたのだけど
番組を見て、これは良い言葉や考えだと思ったもののメモしてみた。
(思い返しながら書くので正確ではないですが)



スタジオジブリへ見習いに行っている。
スタジオジブリへは週4日出勤、ドワンゴへは週1回出勤。
アニメをつくる工程とネットサービスをつくる工程は
結構似ている部分がある。
スタジオジブリでは何かするというよりは、鈴木さんと
一緒にいるという感じ。



無駄なことが大事
ニコニコ超会議とか、赤字。
でもそれが文化をつくる



動画の上のコメントは無駄だし邪魔。しかしそれがおもしろい。



自分の好きなゲームをつくるのはいいけど、人を巻き込んで
それをつくった後は、自分はそれに参加せずそっと見ている
ぐらいがいい。そこに参加して相手をやっつけちゃうと
結局人がいなくなる。



コンテンツでの広告モデルで儲けることはむずかしい。
ネットとコンテンツは相性が悪い。
稼ぐにはPVを増やすしかないが、そもそもPVは少ない
むしろそれを紹介するサイトのほうが 5倍10倍多い
つまりコンテンツ作成者が 税金90%ぐらい払っているようなもの。
だからコンテンツは有料にならないとやっていけない。
広告で生活するには難しい。



モバイルのアクティブユーザーは30%。
他は幽霊館員。
しかしニコニコ動画は、アクティブユーザー95%。
つまりヘビーユーザーしかいない。
ヘビーユーザーからしかお金とれていないのは
視点を変えるとまだこれからのマーケット。
ライトユーザーからもお金が落ちてようやく本物になる。



株価とか利益とか、生ぬるい考え。
基本的には生存競争。
もっと長期的な視点で。



今の時代はイベントをしない
ニコニコ超会議などのイベントは時代をつくるもの。
最近の経営は、予算管理などの管理が強化されている時代。
だから理屈で説明できないのはお金をだしにくい。
しかし、未熟なのは理屈のほうでちゃんと説明できる
理屈が確立されていないだけ。
意味はあるイベント。



ネットの住民と若年層は2大下層。
しかしニコ動にはその2大下層が集まって
エネルギーが渦巻いている。しかしそのエネルギーに
世の中的にはまだピンと来てない。
それをぶつけてリアルに可視化すると
それをみてショックをうける人は多い。
それがニコニコ超会議。



30代以上のオタク系のコアユーザと、20代以下の
ライトなユーザーがいる。
30代以上のオタク系のコアユーザには、ネット原理主義者
みたいなのもいて、そもそもリアルの世界から
はじきだされていきたから、ニコ動にきているのに
ニコニコ超会議みたいなものをして、リアルのライトユーザを
これ以上ニコニコ動画に引き寄せようとするのは間違っていると
言う人もいる


それにしても面白い放送でした
今回の放送では、リアルの世界がニコニコの潜在力の高さに気づいた
放送だと思うけど、それとともに川上さんのおもしろさに
リアルの世界が気づいた放送だったと思います。