映画「ソーシャル・ネットワーク」 経営

映画「ソーシャル・ネットワーク」を見て来た。
六本木で見たのだが、平日の昼間に行ったというのに、
8割ぐらいの席がうまっていて驚く。


内容としては、インターネットに関する仕事をしている人に
とっては、人ごととは思えない内容だろう。
映画始めに、perlやapache、wgetコマンドとか実際の固有名詞が
でてくる箇所などは、「わかるわかる~」と突っ込んでしまう。


ナップスターの開発にかかわった ショーン・パーカーが
登場するあたりから、会社の成長と環境の変化、そしてこれまで
支えてくれていた友人との距離の変化が、
インターネット系の会社を経営する人にとっては
その悩みをリアルに感じ取ることができただろう。


これまでfacebookが、ここまで上場しなかった理由として
投資家を疑っているからといった噂を聞いたことは
あったが、ショーン・パーカーの助言があったことを思えば
それも納得できる。おそらく彼との出会いが普通の
ベンチャー企業と異なりfacebookがここまでのびて来た一番のポイントだろう。


小さな成功をつかむのではなく、そこをガマンして大きな
成功を目指す姿勢には、共感した人も多いだろう。
起業家は常に目の前の小さな誘惑に襲われることも多い。
そして、その誘惑をガマンすることは非常に難しい。
なぜなら、目の前の小さな成功をつかみ損ねると、
ある日突然、小さな成功どころかこれまでの努力がゼロになる
可能性も起業は含んでいるからだ。そんな不安に毎日さいなまれるようなら、
とりあえず目の前にある、ほどほどの成功をつかみたくなる
心理は想像に難しくないだろう。


小さな成功をとりあえずではなく、大成功をめざす。
起業家としてこの姿勢は忘れずにいたい。