グリコのERP移行においてトラブルがおきた件は、日本全体でよくある根深い問題と、その解決案 dx IT
グリコのERP移行においてトラブルがおきた件は、日本全体でよくある根深い問題と、その解決案
■結論
・事業会社
外注するのではなく内製で自らつくるしかない。自分たちでつくることで、ITという文化が会社に根付く。失敗も多くするが、そこから学びがあり勉強し、社員と会社にナレッジが蓄積され、DX時代に適応できる企業文化が形成される。外注は最低限にする。
・国
雇用規制を改革し、整理解雇の四要件の撤廃と、金銭解雇の導入、副業をやりやすくする。また金の流れを透明化を義務化させるべき。働いている人がそもそも自分が多重請負の末端にいることを知らないことが多い。
・IT企業
現在の崩壊してるキャリアパス(30歳すぎると管理系おじさんの量産)を捨て去り自分で手を動かしてコードを書く職人エンジニアを増やし、彼らの給料をあげる。
■時代背景
ITと業務とデータが、以前より更に密接に絡み高度化してる。
■日本の雇用環境全体
時代遅れの、整理解雇の四要件があるためリストラをやりにくく、また金銭解雇の導入もすすんでいない。そのため人や請負会社を管理するだけの人や会社が、存在する余地が生まれている。これが多重請負が多く存在する原因となっている。
■事業会社
・現状
システム開発と運用を外注している現状。システム子会社は存在するが、彼らが自分たちで開発する割合は少ない。あくまで事業会社の要件をまとめるだけの窓口の役割。外注する先のシステム会社を決めて、できたらそれを検収する。人員の調整を、社内のリストラではなく、外注先の社員の契約を切ることで行っている。
・課題
優秀なエンジニアは、事業のシステム子会社には入社しない。転職先の候補にも選ばれない。プロジェクトリリース直後に、人材をリリースしにくいため、社内に余剰人材を抱えておくことが難しい。よってIT人材がそもそも社内にいない。多くを雇用し続けるのも難しいため、現状の外注に頼りがち。
■IT企業
・現状
30歳すぎると、プログラミングする仕事ではなく、人を管理する仕事を社員に担当させたがる。また管理仕事してる社員の給料が、エンジニアより高く出世もしているため、若手の多くもそのキャリアパスを辿るようになり、熟練したエンジニアが育たない。このキャリアパスが崩壊している現状。案件の話があるたびに、仲介して手数料をピンハネして、更に請負先を探していることも多い。
・課題
上記の理由のため、IT企業とは名ばかりのきれいごとだけ言う、なんちゃってIT企業が多く多く存在する。また、会社を信じてるプログラム書くことにこだわる、熟練した職人エンジニアが報われず、管理しかしてない社員に本来受け取るべきお金を吸い取られている。プログラム書くことにこだわるエンジニアは、おとなしく安月給に甘んじているか、高い給料の外資に転職するか、辞めてフリーランスエンジニアになっている。リストラしにくい雇用慣行が、このような状況を後押ししている。
■外資コンサル
sap.salesforce,oracle,servicenow の外資パッケージやSaasの普及により、日本企業に多く入り込む余地が生まれている。彼らにとってビジネスチャンスであり、導入事例なら欧米にも多くあるたナレッジの蓄積がある。でも中身は日本人が多く、とりあえず資格をたくさんとらせてる。また気をきかせて細かい点までユーザをフォローしてくれるかは別問題。