IT業界の時代の流れ インフラ

先日、時代の流れを感じたことがあったので書いてみる。


10年ほど前、HDDは1TBの容量だと数億円以上の価格で販売されていて、
もちろんそれほどの容量のHDDを購入するのは、大企業だけだった。
扱うメーカーも、EMCやIBM、SUNなど大企業ばかりで、法人営業担当者が
直接メーカーに出向き販売していた状況だった。


しかし今では1TBの容量で、1万円ほどの価格で
企業向けではなく、一般消費者向けとして家電量販店で
売られていたりする。これはこの10年間で価格が1/10000ほどにまで
下がったことになる。ものすごい下落率だ。


変化は価格だけではない。
最近ではNAS対応のHDDも販売されている。
NAS(Network Attached Storage)と言えば、10年ほど前
SAN(Storage Area Network)と共にこれからの企業システムの
ハードウェアの構築は、SAN or NASの構築が主流に
なってくるだろいうと言われていた時期があった。
今でいう、プライベートクラウドの走りみたいな構想だ。


個人的には、これからのIT業界で生きていくためにはそういう知識も必要なのかと、
SANやNASに関する本を購入し、喫茶店で本を読んでたことを思い出すのだが
(もちろん参考になる書籍も少なく、翻訳本が数冊あるのみだったが)
先日、民放のニュースで家電量販店を取材していたコーナーがあり
そこで店員の口から、
「こちらのNAS対応商品が、最近よく売れています」と
NASという単語が、テレビから聞こえてきたことに驚いた。


つまり価格だけでなく、仕組みそのものが汎用品となってきている。
大企業のみが扱い、一部の人しか口にしなかった専門言葉が
10年の月日がたち、一般用語として使われ始めているところに
時代の流れを感じる。
同じように2020年には、現在企業の一部にしかつかわれてきない機能が
一般消費者にとっても身近な機能になってる時代になるのだろう。
価格も1/10000になって・・・。


それにしてもIT業界の時間の早さには驚かされる。