ニコニコ生放送のインパクトがすごい! ネット動画
最近、ドワンゴが運営する「ニコニコ生放送(以下、ニコ生)」を
見ているのだが、そのインパクトがすごい。
ニコニコ動画よりも、ニコ生の方が未来を感じる。
基本的に30分1枠の放送なのだが(延長機能もあるが)
あっというまに、時間が過ぎてしまう。30分内に収まりきれず、
「次枠いきますね~」といった放送がほとんどだ。
これまでのメディアというと
・新聞
・雑誌
・ラジオ
・テレビ
・インターネット
と、いろいろな形態があったが
ニコ生は、インターネットの内部として
収まるものではなく、新しいメディアとして
捉えても、十分通用するような気がする。
ニコ生は、放送する人(以下、主)が、プレミアム会員となり
カメラとマイクさえあれば、だれでも放送することができる。
つまり低予算・一人・好きな時間で
放送することができるインターネット生中継番組。
もちろん放送する人は、元MCといったプロではなく素人が、ほとんどであり
放送のために、おもしろいネタを準備していたり、生活に役立つ知恵を
常に提供してくれるわけではない。
これまで、テレビやラジオに携わっていた人からすると、
一体、グダグダと何を放送するのだ?
そもそもそんな放送の何がおもしろく、何の需要があるのだ?
と思われるだろう。
しかしそれが十分におもしろいのである。
そのおもしろさの、大きな役割を担っているのが、ニコ生のコメント機能。
基本的に、リスナー(聞き手)が流すコメントを
主が読みあげるだけでも、一定のコミュニケーションが成り立っている。
リスナーとしては、主が自分のリスナー名を読みあげて、こんにちわと
言ってくれるだけでも、放送のおもしろさがあるのである。
しかも、中には主が突然音楽にのって踊りだす放送もあったりする。
知らない人は、他人が踊っているのを見て何がおもしろいのだ?
という人もいるかもしれないが、リスナーはそれをみて
コメントを雨あられのように流し(弾幕)、お互いに盛り上がる
雰囲気があるのだ。
そこには、役立つ情報や、おもしろい情報などない。
(ある場合もあるが、割合としては高くない)
もともと、そういうものはニコ生では必要条件ではない。
実生活のリアルな空間の中でも、友達とのおしゃべりは必要だということに
異論をはさむ人はいないだろう。ニコ生は
どちらかというと、このおしゃべり空間に近い。
インターネットというメディアの機能をつかって、
日本中(場合によっては世界中)の人たちとおしゃべりを
可能にしたのが、このニコ生なのだ。
今から5年ほど前にブログが出始めたころ、
テレビメディアなどは、素人の日記など、どこがおもしろいのだ?
ニーズなどないだろうと、一部冷やかな反応をするコメンテーターもいた。
しかし今やブログは一大メディアとなった。
今回のニコ生も、同じ匂いを感じる。
まだまだ、使用するユーザの少ないニコ生であるが
今後更に一般の方々に広がることは間違いない。
今は若い人が多い空間ではあるが、ブログやSNS同様、今後は
ビジネスマン、サラリーマン、高齢者など
さまざまな年代の人にも使われるメディア空間に成長する可能性がある。
今後の新しいメディア空間の成長に期待したい。