ニッチ市場を信じて、極める 会社
勝ち組企業スタイルの変化とそれに対する
考察をメモしてみました。
「分野」と「地域」という2つの表の視点から各企業をとらえてます。
■1990年代の勝ち組企業
(日立/富士通/NECでとりあえず)
○表1 分野
│Disk│ DB │ OS │携帯 │
-------│----│------│------│------│
日立 │○ │ ○ │ ○ │ ○ │
富士通 │○ │ ○ │ ○ │ ○ │
NEC │○ │ ○ │ ○ │ ○ │
-------│----│------│------│------│
○表2 地域
│日本│米国│中国│欧州│
-------│----│----│----│----│
日立 │○ │× │× │× │
富士通 │○ │× │× │× │
NEC │○ │× │× │× │
-------│----│----│----│----│
■2000年以降の勝ち組企業
(Microsoft/Oracle/EMCでとりあえず)
○表1 分野
│Disk│DB │OS │携帯│
------------│----│----│----│----│
Microsoft│× │× │○ │× │
Oracle │× │○ │× │× │
EMC │○ │× │× │× │
------------│----│----│----│----│
○表2 地域
│日本│米国│中国│欧州│
------------│----│----│----│----│
Microsoft│○ │○ │○ │○ │
Oracle │○ │○ │○ │○ │
EMC │○ │○ │○ │○ │
------------│----│----│----│----│
勝ち組企業のピックアップの仕方や(IT分野のみだし)
○×のつけ方には、見方によっては多少変わるかも
しれないけど、おおよそこんな感じ。
「ニッチ分野でグローバルにとりにいく」
これがこれからの勝ち組企業のキーワードだろう。
何でもシェア取りにいこうとしても結局とれない。
現状、IT分野では上記にあげた
日立/富士通/NECなどの大手SIerは、
ニッチ分野を組み合わせるための
ハブ的な作業を行う企業となってる。
(つまり地域中心から抜け出せない)
つまり選択と集中ができずに
昔ながらの組織形態のままずるずるといってるわけだ。
本当はこういう判断と決断をするのは
会社のトップが行うべきなのであろうが
会社を長くやってるとしがらみが多くなりすぎて
創業者でもないかぎり、会社の方向性を変えるような
思い切った決断ができなくなるのだろう。
おそらく上記の日本の企業は
地域中心の顧客の下請け的な作業をこれからも
延々と続けていくのだろう。
これからの勝ち組企業となるには
はじめのスタート時には、ニッチすぎて
将来が不安になることも多いとは思うが
そこは、マクロ的視点を持ち、グローバル化の流れを信じて
ニッチ分野を粛々と極めていくことが必要なのだ。
はじめはつらいかもしれないが
そこは基礎固めとして、会社の強みを積み重ねていく。
そしてその時期を続けていくと
徐々に会社の成長カーブが上向きになり
ゆくゆくは指数関数的な会社の成長カーブを描いていくだろう。
「ニッチ市場を信じて、極める」
一言でいうとこういうことだろう。