「番組の違法流通にNO!」とかまたいってるようですが・・・ メディア

地デジの普及にともない
「番組の違法流通にNO!」
という動きがあるようです。
でもこれって、インターネットという技術を
前提とした時代につくられた概念でしかありません。


「禁止!削除!」と声高に叫ぶことは安易で簡単なことですが
それよりも、視聴者、製作者、TV番組サイド
すべてがハッピーになるようなあたらしい
仕組みづくりを先に行うべきのような気がします。


すでに、自分が見たい番組を見逃してしまった場合
とりあえず、youtubeで検索してみるという
スタンスがこれからもっともっと一般化してきます。


昨年、極楽トンボの謝罪動画が、youtubeで繰り返し再生され
世界中の人から、なぜ彼がこんなに泣いてるんだ?
という話題がありました。
これは、見たいときに見れなかった日本人が
他に、この映像を見る手段が他になかったから
そういうユーザがyoutubeに集まったためにおきた現象です。


ユーザは一度、便利な経験をしてしまうと
もう2度と不便な方向には向かいません。
見逃した番組をいつでも見ることができる手段を
経験したユーザにとって今回の
「番組の違法流通にNO!」
という動きは、ネットでの便利な経験を知らない既存の勢力が
「また何か言ってるよ」といった形で
むなしく響いてきます。


禁止!削除!といって、便利なものを使わないように押さえつけても
それはユーザの望む姿ではないので、
結局は、テレビ番組をネットにUPするという動きは
とまらないと思います。


それよりも、ネットにUPされた番組からいかに
新しい収益を確保していくが!という問題に
取り組むのが先決だと思います。


web2.0時代においてのメディアのあり方は
「メディア主導」ではなくて
「ユーザ主導」になるのは間違いありません。
そういうユーザのニーズをいち早く汲みとるよう
メディアも変わっていくべきだと思います。